徒手療法、手技療法の安全性と法制化について
更新日:2021.06.29 カテゴリー:ブログ
時々、お客様から言われます。
「保険きかないんですか?」
「保険が使えたらいいのにね」
そうなんです。
当店は保険がききません。
手技療法のなかでも保険診療のものとそうでないもの(保険外診療=自費診療)があります。
日本では、カイロプラクティックや整体、リラクゼーションとしてのマッサージなどは保険外です。
柔道整復師がしている整骨院や接骨院は保険診療が認められていますが、保険がきくのは骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷に限ってです。
日常生活からの慢性的な腰痛や肩こりは保険がききません。
保険診療をしているところは何でも保険が使えると誤解されている方もあるようですが、保険がきかないものまで保険診療にするのは制度に違反していることになります。
当店が加盟している組合や団体では、実はかなり以前から日本での法制化を目指して国に働きかけていました。
現在は、カイロプラクティック制度化推進会議において、行政の指導を仰ぎながら法制化に向けて進んでいます。
それにはまず、手技療法家のすべてが技術の研鑽を怠らず、常に情報を更新するといった業界内部の秩序の整備が欠かせません。
資格制度化に向けての第一段階として、昨年「徒手療法師」の資格認証の制度が始まりました。
わたしも認証してもらい徒手療法師証をいただきました。
過去には、国家資格の有無にかかわらず手技によっての健康被害も報告されています。
わたしたちは被害者を出すようなことがあってはならないし、業界から加害者を出すことも防がないといけません。
KCSセンターの技術者は、定期的に技術チェックを受けています。
内部研修でのチェックはもとより、日本カイロプラクティック協同組合連合会 安全評価委員会の「技術審査会」や「カイロプラクティック安全施術講習会」を受講しています。
技術審査会では「臨床安全優秀者」に選ばれて賞状と盾をいただきました。何個も置く場所がないので過去の古いものは片付けました(←自慢か 笑)
いえ、自慢ではなくこれは当たり前のことでないといけないと思っています。
これからも慢心することなく安全で効果的な施術を提供していく努力を続けていきます。
それはお客様のためでもあるし自分たち療法家のためでもあります。
もし安全施術講習会や技術の安全性チェックを受けたことがない療法家がありましたら自分のため業界のためにも受講してほしいです。
もし窓口がわからなければ私でよければ情報をお伝えできます。
カイロプラクティック制度化推進会議のサイトからも問い合わせできます。
私たちを頼って来ていただいているお客様のためにも、体のことで困っているまだ見ぬ人のためにも、業界としての取り組みは大切だと思います。